お肌のしわは、見た目を一気に老けた印象にさせます。中でも目の下のしわは非常に目立つため、悩まれている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、目の下のしわのケア方法やおすすめの化粧品についてご紹介していきます。
最近目元のしわが気になってきたという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目の下にしわができる原因
「しわ」というと中高年の悩みという印象がありますが、若いうちからシワに悩まされている人も一定数います。
元々顔の皮膚は体に比べると薄いのですが、その中でも目の周りの皮膚は格段に薄いのをご存知でしょうか。
肌(皮膚)のいちばん外側にあり、外部からの異物の侵入や体の水分の蒸散を防ぐバリア機能の役割を果たしている表皮は約0.1~0.3mmほどしかありません。
しかし目の周りの表皮はさらに薄く、なんと0.02mmしかないのです!
これだけの薄さしかないので、乾燥にはもちろん弱いですし、ちょっとこすっただけでもシワになってしまいます。
上記以外にもしわができる原因は多く存在しますので、ひとつずつ詳しく解説していきたいと思います。
加齢に伴う乾燥によるもの
目元のしわができる第1の原因は加齢に伴う乾燥です。
特に「ちりめんジワ」と呼ばれる目の下の小じわは、肌の乾燥が原因となっていることが多いです。
加齢によってどうしても肌機能は衰えていくため、乾燥肌に傾くのはある程度仕方のないことと言えるでしょう。
年齢肌による乾燥を感じたら、スキンケアで保湿成分を補い乾燥対策をしっかりおこなってくださいね。
表情の癖によるもの
表情グセも目の下のしわを作る原因になります。
目元を細める癖のある方は、しわのできた部分が戻らずにしわとして深く刻まれてしまうことも。表情の癖はなかなか改善するのが難しいですが、ボトックス注射によってしわをできにくくすることが可能です。
また、加齢によって肌が弛んでくると、より表情の癖がつきやすくなるので早めの対策が必要です。
目の疲労によるもの
普段からスマートフォンやパソコンの使用で、目が疲れている場合も要注意です。
目の疲労は目元の血行不良を引き起こすため、肌の新陳代謝にも悪影響を及ぼします。
目元が酷使されることで、まばたきの回数が減少し、目元の筋肉が弛みやすくなる可能性も。目の下のしわを悪化させたくないなら、普段から意識的に目を休ませることが大切です。
紫外線によるもの
紫外線と言えばお肌の大敵ですが、しわにも影響を及ぼします。
紫外線によってダメージを受けた肌は、ハリを支える真皮においてコラーゲンが減少しエラスチンが劣化。すると肌が乾燥しやすくなり、結果としてしわができやすくなります。
特に目の下は皮膚が薄いため、紫外線の影響を受けやすい部分です。しわ予防のためにも紫外線対策は怠らないようにしましょう。
食生活によるもの
食生活が不規則だと、肌にとって必要な栄養素が不足してしまいます。
また、脂質や糖質の摂りすぎは、抗酸化物質の消費を促進したり体の糖化を招いてしまうため、肌を老けさせる原因となってしまいます。
しわをはじめとした肌の衰えを予防するためには、バランスの良い食生活を心掛けるようにしましょう。
特に肌にとって重要なコラーゲンやビタミン類を十分に摂取することが大切です。
【必見】目の下のしわをなくす方法
続いて、普段からできる目の下のしわをなくす方法・対策についてご紹介します。
スキンケア方法の見直し
間違ったスキンケアを続けていると、かえってしわや肌トラブルを招く原因となってしまいます。
特に気をつけていただきたいのが、以下の内容です。
【メイク落とし】
目元のメイクは他の部位に比べて落としにくく、ついゴシゴシと力を入れてしまうことがあります。
メイクを落とす際は、自分のメイクの濃さに合ったメイクリムーバーで優しく丁寧に落としてあげましょう。
ちなみに、スキンケアアイテム別のメイクの落としやすさは以下のイラストを参考に選んでみてください。
【洗顔】
洗顔もメイク落としと同様、ゴシゴシと力を入れず優しくマッサージするように行ってください。
洗顔料は丁寧に泡だて、泡を肌の上に転がすようにして洗顔していきます。
洗い流す際は32度前後のほんのり暖かいお湯で洗顔するようにしてください。冷たすぎるとお肌に刺激となり、暑すぎると肌が乾燥してしまう可能性がありますので注意が必要です。
【スキンケアアイテム】
しわのできにくい肌にするためには、何よりも保湿が大切。化粧水、乳液と合わせて保湿効果の高い美容液やクリームを取り入れるのもおすすめです。
塗布する際は、化粧水の成分を入れ込みたいあまり、強くパッティングするような方法はおすすめできません。なるべく、やさしく肌に浸透させるようにしましょう。
また、何種類ものアイテムを重ねるよりも、保湿力の高いスキンケア化粧品を厳選して使う方が肌への負担を抑えることができます。
スキンケアアイテムの見直し
目の下のしわを改善するためには、化粧水や乳液などのスキンケアアイテムを見直すことも時には必要です。
普段使用しているスキンケアアイテムが化粧水、乳液のみの方は化粧水の浸透力を高めるブースターを使用したり、美容液やクリームなどで保湿効果を高めたりすることもおすすめ。
また、シワ悩みを改善したい方はアイテム自体も、
- 保湿力や浸透力の高い「ヒト型セラミド配合」の化粧品を使用する
- しわ悩みに合わせたプラスアルファの効果が入っているもの(※)
などに気をつけて選んでいくことが大切です。
(※)【目元のシワにおすすめの美容成分】
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これ以外ですと毎日使用するものなので、テクスチャーや香り、コストパフォーマンスも重要になります。
今までスキンケアアイテムに重きを置いていなかった方も、上記を参考に、スキンケアアイテムの見直しを始めて見てください。
マッサージを行う
アイクリームでケアをする際には、同時にマッサージを行うとより効果的です。
マッサージを行うことにより、スキンケアの浸透を高めるだけでなく老廃物を流して若々しい目もとへ導いてくれます。
ただしやりすぎると、かえってしわを増やすことになりかねないので、くれぐれも優しく行うようにしましょう。
【目の下のしわに効く!おすすめのマッサージ】
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エクササイズを行う
目元のたるみやしわを引き起こす原因のひとつに、表情筋の筋力低下があげられます。
特に目の周りの「眼輪筋」は目元のしわ対策のために鍛えておきたい重要な筋肉です。毎日エクササイズを行うことで眼輪筋を鍛えることができ、しわやたるみの解消効果が期待できます。
特におすすめしたい隙間時間にチャレンジできる目元のエクササイズはこちらです。
【目の下のしわに効く!エクササイズ】
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仕事の合間や夜の空き時間にも簡単に行うことができるので、ぜひチャレンジしてみてください。
紫外線対策の見直し
肌や目元の乾燥を引き起こす紫外線は、普段から対策を行うことが大切です。
日頃からこまめに行っていない方は、以下の内容を参考に紫外線対策を見直ししましょう。
SPF30 PA++以上の日焼け止めを使用する
紫外線にはUV-AとUV-Bというものが存在します。
【UV-A】
UV-Aは全紫外線のうち95%を占め、照射量が多く浸透力が高いという特徴があります。
浴びてしまったUV-Aの約20%が肌の真皮まで達し、ハリ・弾力を生む成分を作り出す繊維芽細胞に損傷を与えます。その結果肌は弾力を失いシワの原因となってしまいます。
このUV-Aを防ぐ効果を表す目安として書かれているのが『PA+』の数です。
数が多いほど肌の黒化や、弾力が失われるのを防いでくれる効果が期待できます。PAは現在4段階に区別されているので、日焼け止めを選ぶときはしっかり確認しましょう。
【UV-B】
UV-Bは全紫外線の約5%を占めます。おもに肌の表面で吸収されるため、UV-Aのように肌の奥の真皮層まで達することはほとんどありません。
しかし、気をつけていただきたいのが、UV-Aより強いエネルギーを持つ点です。浴びてしまったUV-Bは表皮に影響を与え、シミやソバカスの原因にもなります。
そんな短時間で肌に赤みや炎症を起こさせ、黒化につながりやすくなるUVB(紫外線B波)を防ぐ効果指数のことをSPFと表記しています。
1〜50までの数値は、何も塗らない場合に比べてUVB波による炎症をどれぐらい長い時間防止できるかを表しており、数値が大きい方がUVB波に対する防御効果が高いことを表しています。
ですので、前述したように、目安としてはSPF30PA++以上の日焼け止めアイテムを使用していただくことをおすすめしています。
帽子や日傘・サングラスや手袋などをしようする
紫外線は散乱光や反射光としてあらゆる角度から侵入してきます。日焼け止めを使用するのはもちろん、直射日光を防ぐため、上記のアイテムも併用していきましょう。
また、曇りの日や雨の日は直射日光を感じにくいため、紫外線対策を怠っている方も多いかと思います。しかし、曇りや雨の日も紫外線はしっかり降り注いでいます。
ちなみに家の中にいても窓から紫外線が入り込んでいますので、室内でもUV対策を怠ることのないように気をつけましょう。
食生活を見直す
目の下のしわ対策のためには、糖化を防ぐ食習慣を心がける必要があります。
特に果糖やブドウ糖は脂肪やタンパク質を糖化させ、老化物質を量産してしまう恐れがあります。
【ブドウ糖】
基本的には生命活動のエネルギー源となりますが、消化されなかったブドウ糖はいざという時の蓄えとして肝臓や脂肪細胞に貯蓄されます。
しかし過度にブドウ糖をとりすぎてしまうとタンパク質や脂肪と結びついて悪玉の老化物質に変化してしまうので注意が必要です。
- 砂糖
- 炭水化物など
【果糖】
果糖は口から摂取するとそのまま腸に吸収され、血液中に入ると速やかに細胞内に入っていきます。
しかし果糖はブドウ糖の10倍以上の速さでタンパク質や脂肪を糖化してしまうので、老化物質を量産。結果的にシワやたるみを悪化させてしまいます。
- 果物など
とはいえ、ブドウ糖や果糖を全く摂取しないというのも難しいかと思いますので、食事の際は以下の点に注意することをおすすめします。
- 朝食を抜かない
- 間食を控える
- 食事のスピードをゆっくりにする
- 血糖値の上昇スピードが早い(GI値)食材を控える(※)
- 糖化を遅らせる効果のあるお茶(カモミール茶、ドクダミ茶、西洋サンザシ茶、ブドウの葉茶、ハマ茶、甜茶)を積極的に飲む
- クエン酸が含まれるお酢を積極的に摂取する
(※)砂糖、炭水化物、果糖以外にGI値を上昇させる食品
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【必見】目の下のしわをなくす化粧品おすすめ3選!
最後に、目の下のケアにおすすめの化粧品アイテムをご紹介していきます!
白漢しろ彩|リレイズ
※出典:https://shirosai.shop/product/agingcare/rereiz/
価格 | 9,500円(税別) |
容量 | 26g |
エイジングケア成分 | セラミドAP、グルコシルセラミド、ナイアシンアミド、クイックリフト®、オルチニン、スクワラン、など |
しわやほうれい線のケアに特化した美容液。お肌の潤いに欠かせないヒト型セラミドがたっぷり配合されています。
さらに、ナイアシンアミドやオルチニン、クイックリフト®などの肌にハリを与える成分も配合されており、目の下の乾燥やシワ対策にもピッタリです。
石油系界面活性剤や着色料などは使用していない無添加処方なので、敏感肌の方でも肌に負担をかけずに安心して使用できる商品です。
ポーラ|B.A アイゾーンクリーム
※出典 https://net.pola.co.jp/ec/pro/disp/1/1065
価格 | 18,000円(税別) |
容量 | 26g |
エイジングケア成分 | CFエキス(マドンナリリー根エキスとマロニエエキスの複合成分)、B.A.コアリキッド、EGクリアエキス、など |
ポーラの最高峰ブランドであるB.Aより発売された、目元専用クリーム。
目元の構造に着目して開発されており、潤いハリ感がアップした目元へと導きます。
EGクリアエキスなどのエイジングケア成分も配合されているので、年齢肌が気になる方にもおすすめです。
資生堂|エンリッチド リンクルクリーム
※出典: https://www.shiseido.co.jp/sw/c/products/SWFG070410.seam?&online_shohin_ctlg_kbn=1&shohin_pl_c_cd=782701
価格 | 5,800円(税別) |
容量 | 15g |
エイジングケア成分 | 純粋レチノール、コラーゲンGL、など |
肌細胞にヒアルロン酸を作るよう促す「純粋レチノール」を配合したリンクルクリーム。
純粋レチノールによって肌細胞の水分量を増やすことができるため、口元や目元などをふっくらさせ、しわの目立たない肌へと導きます。
またコラーゲンGLがしっかり肌を保湿してくれるため、乾燥が気になる肌にもぴったりです。
目の下のしわをなくす方法を参考に-5歳肌を目指そう!
目の下のしわを改善するには、普段の生活習慣やスキンケア方法を見直すことが大切です。
特に毎日のスキンケアが肌に及ぼす影響は計り知れません。正しいスキンケアで目元の小じわを改善してくださいね。
目元のシワケアには、肌への浸透力の高いうるおい成分「ヒト型セラミド」やしわ改善効果のあるナイアシンアミド などの美容成分が配合されたものを選ぶと良いでしょう。
現在あるしわのケアや将来のしわ予防のためにも、これまでご紹介してきた方法を参考に、-5歳の若々しい肌を目指してくださいね。