女性にとって大きな悩みの種であるシワやたるみ。なかでも「ほうれい線」は見た目年齢を大きく左右するため、もっとも解消したいシワのひとつではないでしょうか。
今回の記事では、ほうれい線を作ってしまう原因や対策方法についてコスメコンシェルジュである私、三戸菜月が詳しくご紹介します。
ほうれい線が気になる…という方は、ぜひほうれい線対策の参考にしてください。
監修者【三戸菜月】 元美容部員・美容クリニックカウンセラーの経歴をもつ美容コンサルタントです。コスメコンシェルジュ(日本化粧品検定1級)の資格を生かし、化粧品開発や数々の女性向けメディアの監修を行わせていただいております。あらゆる肌悩みに対して最適な化粧品を選び出せるプロフェッショナルとして、正しい情報を発信していきたいと思います。 |
ほうれい線はいつから現れる?
突然ですが、あなたはいつ頃からほうれい線が気になり始めましたか?
女性を対象に【ほうれい線が気になるようになった年齢はいつ頃ですか?】というテーマでアンケートを実施しました。
調査概要…「ほうれい線に関するアンケート」
調査方法…インターネット調査
調査人数…女性100名
調査期間…2020年5月18日〜5月20日
調査対象…全国40歳以上 70歳以下女性
ほうれい線は加齢の象徴とされ、一般的に歳を重ねた高齢の方が悩むものと思われてきました。
しかし、上記アンケートによると、30代前半などまだ若い層の方でもほうれい線を気にする人が多いことがわかります。
ほうれい線ができる原因は加齢というイメージがありますが、その他にも肌の乾燥や表情グセ、噛み癖など、日々の習慣によりほうれい線が作られてしまうことがあるのです。
ほうれい線を作らないためには、年齢に関わらず自分に合った適切なケアをすることが重要です。
ほうれい線ができる原因とメカニズム
それでは早速、ほうれい線ができるメカニズムについて詳しく解説していきます。
真皮のコラーゲンの劣化・減少
ほうれい線ができる主な原因は、前述した通り『加齢による肌の老化』です。
肌のハリに重要な役割を果たしているのが、真皮に存在する「コラーゲン」です。コラーゲンは線維状のタンパク質であり、しっかりと張り巡らされていることで、肌のハリや弾力が保たれています。
しかし、年齢とともにコラーゲンは減少・劣化してしまうため、真皮層が緩んだ状態となり、肌のたるみやシワが目立つようになってしまうのです。
また、コラーゲン線維を結びつける「エラスチン」の量も加齢によって減少するため、より肌のたるみが進行してしまいます。
加齢によるコラーゲンやエラスチンの減少に対抗するには、エイジング成分配合の化粧品などで外から補充することが大切です。
表情筋の衰えによるたるみ
表情筋の衰えも、顔のシワやたるみを引き起こす原因のひとつです。
表情筋が衰えてしまうと筋肉のバランスが崩れ、たるみやシワができやすくなってしまいます。
表情筋の衰えの原因は主に加齢ですが、表情のクセ(片方の口角を上げるクセなど)や、あまり顔を動かさない場合なども筋肉を萎縮させるため、ほうれい線のようなシワができやすくなります。
脂肪組織の構造の劣化
『脂肪組織の構造の劣化』もほうれい線をつくる原因のひとつです。
ダイエットやリバウンドなどで急激に痩せたり太ったりすると、体内の脂肪組織は劣化してしまいます。
脂肪組織の劣化が起こると、皮膚のハリにも影響を与え、ほうれい線やたるみのような症状が出やすくなります。
脂肪組織の劣化によるしわは年齢問わず現れますが、特に40代以降は、脂肪組織の劣化による影響を受けやすい時期です。ダイエットを始める場合は、運動や適度な食事制限を取り入れて、無理のない長期的なプランを組みましょう。
ほうれい線を目立たせる習慣と対策方法
アンケート結果からも分かるように皮膚の老化だけがほうれい線をつくる原因ではありません。何気ない日常の行動が、ほうれい線を目立たせてしまっている可能性もあります。
ほうれい線ができる原因となる生活習慣や行動は大きく分けて以下の通りです。
- 肌が乾燥している
- 紫外線に当たる
- 表情のクセがある
- ダイエットやリバウンド経験がある
- 姿勢が悪い
自分に当てはまるものがないかチェックしてみてくださいね。
肌が乾燥している
肌の乾燥は、ほうれい線などのシワ症状を悪化させる要因となります。
水分量の少ない肌はターンオーバーがうまく働かず、コラーゲンやエラスチンを作り出す機能が低下します。
コラーゲンやエラスチンの量が減少した肌は弾力を失い、たるみやしわが起こりやすくなってしまうのです。
肌の乾燥によるしわ症状は年齢と関係なく起こるため、日頃から保湿を心掛けるようにしましょう。保湿効果の高いスキンケアを使用することで、乾燥シワを目立たなくさせることが可能です。
【おすすめの高保湿成分】
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なかでもおすすめの美容成分が『セラミド』です。セラミドは、細胞同士や水分をつなぎとめて肌を乾燥から守る働きがあります。
また、セラミドにはバリア機能を強化する働きもあるため、セラミドスキンケアを行うことで肌トラブルを未然に防ぎ、健やかな肌へと導く効果も!
肌が乾燥する…という方はぜひセラミド配合の化粧品を使用してみてくださいね。
セラミド化粧品の選び方について詳しく知りたいという方はぜひこちらの記事もチェックしてみてください。
【保湿力抜群】お肌の必須成分!セラミド配合の人気美容液おすすめ5選
紫外線に当たる
紫外線の当たりすぎもほうれい線などのしわを悪化させます。
紫外線は肌の奥深く、真皮にまで到達し、コラーゲンやエラスチンを変性・破壊し、さらには老化の原因となる活性酸素を発生させます。
ほうれい線はもちろん、さまざまな肌トラブルを引き起こさないためにも、普段からしっかり紫外線対策をすることが大切です。できれば日焼け止めはSPF30++以上の物を使用するといいでしょう。
夏場や日差しが強い時にだけ紫外線対策をする人がいますが、紫外線は一年中降り注いでいます。曇りの日でも晴れの日の半分以上の紫外線があるので、「天気が悪いから、日焼け止めは必要ないか…」などと安易に判断しないよう注意しましょう。
表情のクセがある
表情のクセがある人もほうれい線ができやすいといえます。
特に、顔の片方のほうれい線が目立つという方は、表情のクセ(片方の口角を上げるクセなど)や噛みグセ、歯並びなども見直してみましょう。片側の筋肉しか使わないと、もう一方の口もとが痩せたようになり、ほうれい線が目立つようになります。
また、普段の表情に緊張感をもつことも大切です。口をポカンと開けっぱなしにしたり、無表情でいるのと、口を閉じて口角をキュッと引き上げているのとでは、将来的な皮膚のたるみに大きな違いが出てきます。
ほうれい線に関わっているのは口周りにある「口輪筋」という筋肉です。口を尖らしたり、舌を回したりすることでほうれい線の予防につながります。
ほうれい線を改善に導くツボや簡単なマッサージ方法についてはこちらの記事で詳しく解説しております。ぜひチェックしてみてくださいね。
ほうれい線を消すツボって?プロが教える自宅でできる簡単マッサージ方法!
ダイエットやリバウンド経験がある
急激なダイエットやリバウンドの経験がある人も注意が必要です。
体重の増減の繰り返しは、前述した通り脂肪組織構造の劣化を招きます。脂肪組織構造の劣化は肌のハリにも影響を与えるため、シワが目立つようになるのです。
短期間で痩せるようなダイエットは見た目の老化に繋がります。ダイエットをする場合は、過度な食事制限など短期的なものではなく、長期的な目標を持ち緩やかな体重減少を目指しましょう。
シワを作らないダイエットの一番のポイントは『バランスの良い食事管理』にあります。
【シワを作らない食事管理のポイント】
ダイエット時はお肉や炭水化物を控えがちですが、肌艶が良い健やかな肌を保つのにこれらの成分は必要不可欠です。 特に肉類に含まれるアミノ酸は、肌のコラーゲンの材料となる大切な栄養素です。 ダイエット時でも脂肪分の少ない鶏の胸肉やささみ、赤身肉などで補給するようにしましょう。 また、糖質を完全に抜くと低血糖状態になり、ホルモンバランスが崩れる原因になります。肌トラブルやストレスの原因にも繋がるので、糖質は完全に抜かず、一食当たり30g程度は摂取するようにしましょう。 主食を糖質の高い白米やパン、パスタではなく低GI値(※)とされる玄米や蕎麦などに変えるのもおすすめの方法です。 さらにビタミンやミネラルを補うために、魚、野菜、大豆製品、乳製品などもバランス良く取り入れましょう。 体に良いものを少しずつ食べることが、シワを作らない健康的なダイエットにつながります。 (※)食後血糖値の上昇度を示す指数のこと |
姿勢が悪い
姿勢の悪さもほうれい線に影響を及ぼします。
猫背のような姿勢が続くと顔がうつむきがちになるため、頬などの皮膚がたるみやすくなります。肌のたるみが悪化すれば、当然ほうれい線も目立つように!
また、片方を下にする寝方や、食事の際に片側だけで噛むなどの習慣も顔の歪みにつながります。普段から姿勢を正し、歩き方や座り方、寝方にも注意を払いましょう。
【正しい姿勢のポイント】
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日頃から意識的に正しい姿勢をつくることが重要です。
最初は疲れるかもしれませんが、慣れることで自然に正しい姿勢をつくれるようになりますよ。
ほうれい線やたるみに効く!おすすめエイジングケア化粧品3選
エイジング化粧品は年配の方が使うもの、と思いがちですが前述した通りたるみやほうれい線は年齢を問わず現れます。
ほうれい線が気になるようになってきたら、まずは普段のスキンケアを見直してみましょう。加齢による肌の老化はもちろん、乾燥が原因の場合でもスキンケアによってほうれい線を軽減させることが可能です。
高保湿成分を中心に、肌の張り感をUPさせるエイジング成分が配合されているアイテムを選ぶようにしましょう。
ここでは、ほうれい線や肌のハリ感UPにおすすめのエイジングケアアイテムを3商品ご紹介します。
白漢しろ彩|リレイズ
出典:https://shirosai.shop/product/agingcare/rereiz/
価格 | 9,500円(税抜) |
容量 | 26g |
エイジングケア成分 | 植物ヒト型セラミド・ナイアシンアミド・クイックリフト®・オルニチン |
リレイズは、植物ヒト型セラミドが配合されたエイジングケア美容液です。
植物ヒト型セラミドは通常のセラミドよりも肌への親和性が高く、保湿力や浸透力が高い特徴があります。
また、ナイアシンアミドやクイックリフト®、オルニチンといった肌のハリを高める有効成分が配合されているので、使い続けることでピンとハリのある若々しい素肌が叶います。
シワに対する効能評価検査済み化粧品なので、ほうれい線をはじめとしたシワへの高い効果が期待できます。
お肌に負担の少ない無添加処方なので、敏感肌の方も安心してご使用いただけます。
POLA |リンクルショット
出典:https://www.pola.co.jp/brand/wrinkle/
価格 | 13,500円(税抜) |
容量 | 20g |
エイジングケア成分 | ニールワン(※ポーラ独自開発の有効成分) |
リンクルショットメディカルセラムは、シワ改善のために開発された薬用美容液です。
POLAが独自開発した薬用有効成分ニールワンが、紫外線や表情ぐせによって生じる「シワのもと」の働きを抑制。真皮にまで浸透し、シワを根底から改善に導きます。
リンクルショット は、保湿よりシワ改善に特化している商品なので基礎化粧品等でしっかり保湿した後に使用することをおすすめします。
エスティ ローダー| アドバンス ナイト リペアSR コンプレックス Ⅱ
出典:https://www.esteelauder.jp/anr
価格 | 9,500円(税別) |
容量 | 30ml |
エイジングケア成分 | ビフィズス菌発酵エキス・ヒメコラ種子エキス・ヒアルロン酸 |
アドバンス ナイト リペアSR コンプレックス Ⅱは、肌が夜修復されるという肌本来のリズムに着目した美容液です。
ビフィズス菌発酵エキスやヒメコラ種子エキス、ヒアルロン酸など保湿力の高い美容成分が贅沢に使われているので、使用後は肌がふっくらと蘇ります。
夜のお手入れとして使うことで老廃物の排出や細胞修復を促し、肌の自己回復力を高めてくれるので、年齢とともに衰えがちな肌のハリや潤い感を取り戻す効果が期待できます。
ほうれい線が気になりだしたら、早めの対策を!
ほうれい線は肌の衰えのサインです。ほうれい線が気になりだしたらエイジングケアをスタートさせてくださいね。
ほうれい線やたるみの目立つ肌は、コラーゲンやエラスチンの減少、肌の乾燥が進んでいる可能性が高いです。普段のスキンケアで、不足した成分をしっかり補うことが重要です。
今回ご紹介したアンチエイジング化粧品には、シワ改善効果の認められた美容成分や、保湿効果の高い美容成分がたっぷり配合されています。ほうれい線が気になる…。という方はぜひ試してみてくださいね。
自分に合ったほうれい線対策で、気になるほうれい線を撃退しましょう!