小鼻の横から口元にかけてできるほうれい線。
数あるエイジングサインの中でも、ほうれい線はもっとも人目につきやすく老け顔を助長するため気にしている人も多いかと思います。
女性100人を対象におこなった『エイジングサインで気になるものは?』というアンケートでも、ほうれい線を気にしている人は全体の3割に上りました。
調査概要…「エイジングサインで気になるものは」
調査方法…インターネット調査
調査人数…女性100名
調査期間…2020年5月1日〜5月2日
この記事では、ほうれい線ができる原因やほうれい線の予防・対策法について詳しく解説します。
ほうれい線ケアに人気の美容液&クリームも紹介しますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
ほうれい線ができる原因
ほうれい線ができる原因は主に頬のたるみだといわれています。
頬のたるみを助長する原因についてチェックしてみましょう。
加齢に伴うハリ不足
皮膚の一番外側にある『表皮』ともっとも内側にある『皮下組織』の間に存在する『真皮』。
真皮は、「コラーゲン」という線維状のタンパク質がその大部分を占め、その間を「ヒアルロン酸」などのゼリー状の基質が水分を抱えながら満たしています。これに「エラスチン」という線維状のタンパク質も加わり、肌に弾力を与えているのです。
ちなみにこれらの線維や基質を生成する細胞を、線維芽細胞(せんいがさいぼう)といいます。これらはお肌に潤いをあたえ、ハリや弾力を出す効果があります。
年齢を重ねると、これらの成分が変性したり減少したりするため、肌のハリ不足を引き起こし、たるみの原因となるのです。
30〜40代になってほうれい線が気になり始めたら、加齢によるハリ不足を疑ったほうがいいかもしれません。
【線維芽細胞】
うるおいのもととなるコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンを生み出す細胞のこと。 |
【コラーゲン】
真皮内に網目状に張り巡らされ、肌に弾力とうるおいを与えます。 |
【エラスチン】
網目状に構成されたコラーゲンをつなぎ止めるようにして支えている弾力線維。肌に弾力を与えます。 |
【ヒアルロン酸】
網目状のコラーゲン間を埋めるように存在し、水分を保つ。肌にうるおいを与えます。 |
表情筋の衰え
皮下組織の下には表情筋と呼ばれる小さな筋肉がたくさんあります。
加齢や日常的な癖により緊張または弛緩し、筋繊維が緩むことで顔のたるみに繋がるといわれています。
中でもほうれい線の原因となりやすいのは、口元を囲む口輪筋や口角からこめかみにある頬骨筋。
特に日本人の場合、日頃使っている表情筋は全体の約3割ほどといわれており、残りの7割は日常的に動かしていないといわれています。
一部の筋肉を無意識に緊張させたり、全く動かさないでいたりすると若くても、たるみやしわが目立つようになり、実年齢よりも上に見えることがあるので注意しましょう。
骨格の歪みによるもの
頬骨が高い人や上顎の骨が前に出ている人は、顔の骨格が影響してもともとほうれい線ができやすいといわれています。また、日頃の生活習慣によって骨格が歪んで頬がたるみやすくなる場合もあります。
普段から猫背だったり、長時間デスクワークや携帯をいじっていたりする人は、前かがみの姿勢になりがちです。姿勢が悪いと骨格が歪んでしまうため、頬がたるみ、ほうれい線の原因へと繋がってしまうのです。
普段の姿勢はもちろん、歩き方や座り方、寝方にも注意を払いましょう。意識的に姿勢を正す習慣をつけることが大切です。
紫外線によるもの
紫外線によるダメージは肌の真皮にあるコラーゲンを破壊し、弾力やハリを奪ってしまいます。また、紫外線を浴びると肌の水分も失われてしまうため、同時に乾燥も引き起こします。
紫外線はしわやたるみだけでなく、シミやそばかすの要因にもなるので普段からこまめなケアが大切です。室内にいる時や曇りの日は紫外線を直接感じにくいため、対策を怠っている人も多いでしょう。しかし、室内はもちろん、曇りや雨の日でも肌は紫外線にさらされています。
後ほど紫外線対策を詳しくご紹介いたしますので、参考にしてみてくださいね。
生活習慣によるもの
前述したように日常の何気ない行動が、ほうれい線ができる原因になっている可能性があります。
ほうれい線の原因につながる行動は、以下の通りです。
- うつ伏せや横向きで寝ている
- 急激なダイエットを繰り返している
- 喫煙をしている
- 過度な飲酒
うつ伏せで寝ると血液の循環が鈍くなりむくみを引き起こしやすく、横向きでは一方向だけに圧がかかるので歪みの原因となります。
また、急激な体重の増減は脂肪組織構造の劣化を招き、肌のハリを低下させる可能性も。ダイエットをする場合は短期的に過度な食事制限などを行うのではなく、長期的な目標を持ち緩やかな体重減少を目指しましょう。
喫煙は美肌に重要なビタミンを破壊するなど肌細胞そのものにダメージを与えます。
そして、お酒を飲み過ぎると、アルコール分解のためにビタミンや体内の水分を多く消費してしまいます。結果的にお肌の水分も奪われ、乾燥や肌トラブルに繋がるので注意が必要です。
【必見】ほうれい線の予防法と対策法!
ほうれい線が気になってきたら、ほうれい線ができる原因に合わせて予防や対策をとることが大切です。
おすすめの方法は以下になります。
- しわにアプローチするスキンケアに切り替える
- 表情筋のマッサージ&体操を行う
- 食べ物の噛み方を見直す
- SPF30++以上の日焼け止めとUVケアグッズを使用する
- 美顔器や顔筋トレグッズを使用する
- 美容医療を取り入れる
- 生活習慣を改善する
ひとつずつ詳しく解説しますので、ぜひ実践してみてくださいね。
ほうれい線にアプローチするスキンケアに切り替える
ハリとうるおいを保つコラーゲンやエラスチンなどは、加齢や紫外線などの影響で劣化してしまいます。
皮膚のたるみやほうれい線が気になり始めたら、ハリやうるおいを保つ成分が配合されたスキンケアアイテムに切り替えてみましょう。
【おすすめの美容成分】
▶︎コラーゲン・・・肌の「真皮」や骨を構成しているたんぱく質。角層のうるおいを保持し、肌にみずみずしさやハリ感を与えてくれる成分
▶︎セラミド・・・角層細胞のすき間を満たし、細胞同士や水分をつなぎとめる作用を持つ。肌のうるおいを保持する効果や外部刺激から肌を守る効果がある ▶︎レチノール(別名ビタミンA誘導体)・・・異常な皮脂分泌の抑制、さらにコラーゲンの生成や肌のターンオーバーをサポートする働きを持つ ▶︎ナイアシンアミド・・・ビタミンBの一種で表皮と真皮への効果が認められる。シワ改善効果以外に美白有効成分としても利用される汎用成分 ▶︎ヒト幹細胞培養液・・・細胞を活性化しシワの改善を促す作用を持つ ▶︎ヒアルロン酸・・・水分を豊富に含み肌の弾力を保つ成分 |
このなかでも特におすすめの美容成分は『セラミド』です。
セラミドは肌を構成している必須成分のひとつであり、元から皮膚に存在します。そのため肌との親和性が高く、保湿力や浸透力が高いという特徴があります。
こちらの記事でセラミドについて詳しくご紹介しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
【保湿力抜群】お肌の必須成分!セラミド配合の人気美容液おすすめ5選
表情筋のマッサージ&体操
スキンケアと合わせて、マッサージや表情筋を鍛える体操を行い、ほうれい線を防ぐこともおすすめです。
それぞれの効果や注意点、マッサージ方法をご紹介します。
【効果】
- マッサージ・・・体の外から筋肉を刺激することで、リンパの流れが良くなり、むくみ改善効果が期待できます。また、連動して血行も良くなるため、コリや筋肉の緊張が和らぎ、ほうれい線の予防・改善効果が見込めます。
- 表情筋を鍛える体操・・・顔全体の筋肉をほぐし、柔軟性を取り戻すことで、血行促進、表情筋のコリ緩和や顔のゆがみ対策に効果が見込めます。
【注意点】
肌が乾燥している状態で刺激を与えると、肌ダメージによってほうれい線を深くしてしまう恐れがあります。マッサージや体操をする際は、化粧水や美容液で肌を保湿した後、もしくはマッサージクリームを塗ってから行いましょう。
【頬骨矯正マッサージ方法】
|
【舌回し体操】
表情筋を鍛え、顔全体のリンパの流れを良くする体操です。小顔効果も期待できるので、フェイスラインを引き締めたい人にもおすすめです。
右まわり10回・左まわり10回を目安にして、慣れてきたら回数を増やしてみましょう。 |
今回ご紹介したマッサージ方法以外にも、ほうれい線に効果のあるツボやマッサージ方法があります。
こちらの記事で詳しくご紹介しております。
ほうれい線を消すツボって?プロが教える自宅でできる簡単マッサージ方法!
食べ物の噛み方を意識的に変える
食べ物を片側ばかりで噛んでいると、骨格が歪んだり噛んでいない方の筋肉が衰えたりするため、ほうれい線が目立つ原因になる場合があります。
片側噛みは、顎関節症や血行不良によるむくみ、肩こりを引き起こす可能性もあるので注意が必要です。
片側噛みのクセがある人は、左右均等にバランス良く噛むように噛み方を変えましょう。
SPF30/PA++以上の日焼け止めとUVケアグッズを使用する
シワやシミ、ほうれい線などの肌悩みを予防・改善するには、紫外線対策は欠かせません。季節や室内外問わず日頃から紫外線対策をしっかり行いましょう。
地上に達する紫外線には『UV-A』と『UV-B』の2種類が存在します。
シワ・たるみの原因【UV-A】
UV-Aは真皮まで届いて肌の老化を進ませるといわれています。急激な炎症を起こすことはありませんが、対策をせずに長期的に浴びるとシワやたるみの原因になります。 ちなみに、日焼け止めに表示されている『PA+』の「+」の数はUV-Aを防ぐ効果の強さの目安です。PAは現在4段階に区別されているので、『PA++』以上の日焼け止めを選ぶようにしましょう。 |
シミ・そばかすの原因【UV-B】
UV-Bは赤くヒリヒリする炎症を引き起こします。日焼け後にメラニンを増加させて、シミやそばかすの原因になるだけでなく角層の保湿力を低下させ、肌のカサつきやキメの乱れなどの悪影響をもたらします。 日焼け止めに表示されている『SPF〜』の1〜50までの数値は、何も塗らない場合に比べてUVB波による炎症をどれぐらい長い時間防止できるかを表すもの。数値が大きい方がUVB波に対する防御効果が高いことを表します。室内にいる時でもSPF30以上の日焼け止めを選ぶようにしましょう。 |
晴れの日と比べると少ないですが、曇りの日や雨の日でも紫外線は降り注いでいます。
上記を踏まえて、SPF30/PA++以上の日焼け止めをしっかり塗ったうえで、外出時はプラスアルファでUVケア化粧品や帽子、日傘などのアイテムも活用しましょう。
美顔器や顔筋トレグッズを使用する
ほうれい線が気になるときは、美顔器を使ったケアでも予防・改善効果が期待できます。
美顔器にはさまざまな種類があるため、肌悩みに合った機能をもつ美容機器を選ぶのがポイント。ほうれい線対策には、表情筋にアプローチするEMSや美容成分の浸透をサポートするイオン導入などの機能を持つ美顔器がおすすめです。
また、表情筋を鍛える顔筋トレグッズもたくさんあるので、たるみやほうれい線予防に活用しましょう。たるみを改善に導く美顔器に関してはこちらの記事でまとめてありますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
ゴルゴ線が消える美顔器おすすめ4選!気になるたるみを撃退し若々しい肌へ
美容医療を取り入れる
美容医療では、ヒアルロン酸注入やレーザー治療、糸リフトなどの方法でほうれい線を改善に導くことが可能です。
|
ヒアルロン酸注入やレーザー治療は比較的ダウンタイムが少なく、長期休暇をとる必要はありません。
ただ、ほうれい線の度合いによってはヒアルロン酸治療やレーザー治療では改善が難しい場合があるので専門の医師に相談してみましょう。
生活習慣の改善
前述したように日常の行動が、ほうれい線を作る原因になってしまっているケースもあります。
ほうれい線を防ぐために、以下のような点に注意しましょう。
【姿勢を意識する】
日頃から正しい姿勢を意識することが重要です。椅子に座る時は、背もたれと座面の付け根にお尻がつくように深く腰をかけ、骨盤を立てて座るようにしましょう。 またデスクワーク時は、ディスプレイの位置が下にありすぎると、首や肩に負担をかけることはもちろん頬のたるみにも繋がります。目線に対して水平よりやや下の位置にくるよう画面の位置を調整しましょう。 |
【仰向けで寝るようにする】
前章でお伝えしたように寝方によってはほうれい線を助長する恐れがあります。 とはいえ、なかなか生活の癖を改善することは難しいと思うので、せめて寝付くまでは仰向けで寝るように心がけてみてください。 |
【野菜中心のバランスが取れた食事を心がける】
食事の際は油分や糖分の摂りすぎには注意しましょう。 特に果糖やブドウ糖は脂肪やタンパク質を糖化させ、老化物質を量産してしまう恐れがあります。砂糖、炭水化物、ファストフードなどはなるべく控え、野菜中心の食事を心がけるようにしましょう。 また、前述したように、過度なダイエットによる体重の増減は脂肪組織構造の劣化を招き、肌のハリを低下する恐れがあります。食事の際は以下のカロリーを参考にしましょう。
|
【喫煙をやめる】
前章でもお伝えした通り、喫煙は百害あって一利なしです。 喫煙は体内の活性酵素を増加させ、美肌に重要なビタミンを破壊するなど肌細胞そのものにダメージを与えます。ほうれい線以外にもさまざまな病気を引き起こす可能性もあるので、タバコは少しずつでもやめるようにしましょう。 |
【飲酒は1日20g程度】
厚生労働省が推進する国民健康づくり運動によると、「節度ある適度な飲酒量」は、純アルコールで1日当たり平均約20g程度とされています。 20gとはビールなら中瓶1本、ワインならグラス2杯弱、ウイスキーならダブル1杯の量になります。お酒は飲まないことがベストですが、上記の量を目安にお酒の量も見直すといいでしょう。 |
ほうれい線の予防・対策におすすめの美容液&クリーム4選
ほうれい線の予防・対策には、たるみやほうれい線への効果が期待できるスキンケアアイテムを使ってみましょう。
おすすめの美容液&クリームを4つ紹介します。
白漢しろ彩|リレイズ
出典:https://shirosai.shop/product/agingcare/rereiz/
メーカー名 | エクラ |
ブランド名 | 白漢しろ彩 |
商品名 | リレイズ |
内容量 | 26g |
価格 | 単品コース:9,500円(税別)・送料600円
定期コース:7,600円(税別)・送料無料 |
「リレイズ」は、保湿やハリ感を高める効果が期待できるエイジングケア美容液です。
植物から抽出した世界初の原料成分である植物ヒト型セラミドの他、ナイアシンアミド・クイックリフト®・オルニチンなどの成分が、シワやほうれい線に直接アプローチ。ピンッとハリのある若々しい肌へと導いてくれます。
ちなみにほうれい線臨床試験実施済みの商品なので、マッサージとの併用によりたるみやほうれい線の改善効果が証明されています。
アスタリフト クリーム|富士フィルム
出典:https://shop-healthcare.fujifilm.jp/astalift/products/skincare/cream.html
メーカー名 | 富士フィルム |
ブランド名 | アスタリフト |
商品名 | アスタリフト クリーム |
内容量 | 30g |
価格 | 通常価格 5,500円(税込)
定期価格 4,950円(税込) |
「アスタリフト クリーム」は、アスタキサンチンや3種のコラーゲン、ローヤルゼリー、スクワランなどのうるおい成分を配合したフェイスクリームです。
べたつきのないコクのあるクリームが肌を包み、うるおいとハリのある肌に導きます。
ダマスクローズの高貴な香りで、いつものスキンケアタイムが贅沢時間に変わります。
エンリッチドクリーム TB|エリクシール シュペリエル
出典:https://www.google.com/url?q=https://www.shiseido.co.jp/sw/c/products/SWFG070210.seam?zbr%3D4W%26p%3D1&sa=D&ust=1588330772484000&usg=AFQjCNG-3at7t9Jv-5iuFRBCq7dgx7GYTw
メーカー名 | 資生堂 |
ブランド名 | エリクシール |
商品名 | エリクシール シュペリエル エンリッチドクリーム TB |
内容量 | 45g |
価格 | 8,800円(税込) |
「エンリッチドクリーム TB」は、保湿成分「コラーゲンGL」を高濃度配合したエイジングケア向けの美容濃密クリームです。
こっくりとした濃厚なクリームが、肌にうるおいとハリを与えてくれます。
密着力が高いクリームが肌の乾燥を防ぎ、ハリのある若々しい肌へと導いてくれます。
アヤナス リンクルO/L コンセントレート|ディセンシア
出典;https://www.decencia.co.jp/ayanasuwrinkleol/
メーカー名 | DECENCIA(ディセンシア) |
ブランド名 | DECENCIA(ディセンシア) |
商品名 | アヤナス リンクルO/L コンセントレート |
内容量 | 30mL |
価格 | 通常価格 7,150円(税込)
定期価格 6,435円(税込) |
「アヤナス リンクルO/L コンセントレート」は、敏感肌向けのシワ改善美容液(医薬部外品)です。
シワ改善有効成分「D-リンクルアミド(ナイアシンアミド)」を配合し、角質と真皮にできる2層のシワにアプローチ。
オイル状なので肌に伸びやすく、無添加製法なので敏感肌の人も安心して肌ケアができます。
ご自身に合ったケア方法でほうれい線を改善しよう!
加齢や紫外線、生活習慣など、さまざまな要因によりほうれい線はできます。効果的にほうれい線をケアするには、原因に合ったケア方法を行うことが重要です。
まずは、いままでのスキンケアや生活習慣を見直し、ほうれい線ができる要因を一つひとつ改善していきましょう。
今回ご紹介したほうれい線ケアにおすすめのスキンケアアイテムは、肌の潤いを高め、肌のハリ感をUPさせる優秀なアイテムです。
ほうれい線にお悩みの方は、ぜひエイジング化粧品も駆使し、若々しい素肌を取り戻してくださいね。